日本人は働きすぎだと

日本人は海外の方から、エコノミックアニマルと表現されていたことがあります。経済の利益を追求し過ぎるあまり、がむしゃらに働き続ける姿が印象的だったのでしょう。実際に諸外国の方たちと比べると、日本人は働きすぎなのでしょうか。 日本の祝日の他に、お盆休みや正月休みなどが加わり、個人差はありますが年間休日はだいたい90日から120日間、平均すると100日前後の休日を取っていることになります。海外の祝日を調べてみると、日本の祝日とそれほど数は変わらず、比較的休日が多い印象のあるフランスやスペインでも日本とそれほど変わらない、むしろ祝日自体は少ないようです。しかし年間休暇をみてみると、日本は主要国の中でも低い位置にいることが分かります。年間休暇が多いのはロシアやヨーロッパ、北欧諸国になり、これには法律で定められた休暇制度が関係しています。海外ではバカンス法や休暇法などで、長期の休みを取ることが法律で決められていて、年次の有給休暇日数が、日本の3倍から4倍にあたる国もあります。週休日や祝日の数は変わらないので、諸外国と比較したときの年間休日数の差は、やはり有給休暇の影響が大きいようです。 こうした理由からか、政府は日本の祝日を増やそうとしています。先日も「山の日」という新たな日本の祝日が誕生しました。海の日があるのだからということと、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ということが趣旨のようです。しかし根本的な差である有給の差は変わらず、なかには有給休暇があっても仕事などの都合で、消化しづらい環境にいる方もいます。実際日本の有給消化率は最下位であり、このあたりも働きすぎと言われる理由であると考えられます。仕事への満足度も低く、長期的な休みでリフレッシュできないことが、影響を与えているのかもしれません。仕事の充実度を上げるためには、無理なく有給を消化できるような環境や制度の改善と、仕事を忘れて休みを楽しむという、意識の改革が大切です。